アメたろうの着道楽

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デニムの色落ちやレザーのエイジング(経年変化)などについて。

オルゲイユ「ジーンズ OR-1066」Part1 〜購入レビュー〜

はじめに

ハロにちは、アメたろうです。

今回は、新しくジーンズを購入したのでレビューします。

 

レビューだけしていても面白くないので、ブログとしてお届けします。

いつもよりボリューム多めです!

オルゲイユとは

ORGUEIL(オルゲイユ)は、2012年に「ステュディオ・ダ・ルチザン」から派生し、より古い時代のヴィンテージ、今ほどは注目されていなかったヨーロッパ古着をモチーフにしたブランドです。フランス語で”誇り”を意味するこのブランド名は、20世紀初頭の欧州に実在「しなかった」架空の仕立て職人であるエルムウッド氏の営むお店の屋号であり、Tailor Jeansと名づけられたこのパンツは氏がジーンズを作ったならば…という想像の下にデザインされています。

 

私のイメージとしては、1930年代以前のヨーロッパ古着をアメカジに落とし込んだイメージで、ラギットな中に繊細さがあり、その上ダルチのお値得感があります。

(~30年代レプリカ系は販売数が少ないため、高いメーカーが多いですよね…)

 

ただ、ワーク系に興味を持ったのも最近で、元ネタに忠実なブランドではないので、これまで買ったことはありませんでした。ダルチザンには結構お世話になっています。

 

忠実なレプリカも面白いんですが、フリーホイーラーズをはじめ、if系のオリジナルデザインもいいんじゃないか。ファッションとして色んなものを楽しく身に着けたらいいんじゃん!といい意味で柔軟に考えられるようになったので、視界に入るようになったんだと思います。

 

要は、レプリカは人気に偏りがあって、紋切り型のような服装になりますから…それが何となく嫌になっちゃたんですよね。

OR-1001とOR-1066の違い

まずは、モデル比較をご紹介いたします。

 

オルゲイユの定番といえば、タイトストレートのOR-1001です。

太ももから裾まで細身でお尻回りもすっきり、綺麗なシルエット。

 

OR-1066は、定番のテイラージーンズOR-1001のワイドシルエット版としてリリースされました。

エストは少し小さい分、股上が深いのが特徴で、お尻回りや太もも回りもゆとりがあります。

2020年SSモデルだと思います。

 

裾幅はほぼ同じなので、裾にかけてテーパードは1066の方がキツいはずです。細部のデザインは基本的に同じですが、1066の方がポケットの形状がややシャープですね。

 

私としては、1001は股上が浅過ぎて心許なかったので、1066にしました。

今はロデオアンクルのかなり太いシルエットを履いているので、1066でもテーパードのおかげでかなり細く感じます。

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左がOR-1066で右がOR-1001

出典元:オルゲイユ公式ホームページ

ORGUEIL OR-1066 Wide Tailor Jeansについて

それでは、詳細を見ていきましょう。

 

マリジュアン表参道店で新品を定価で購入しました。

ワンウォッシュのみの販売で、税込29,700円です。

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買い物袋の裏表。防水仕様とのこと。
ダルチと完全に分けて作ってくれると更に嬉しいです。

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ジンバブエコットンの13ozデニム。
ロープ染色の糸。旧式のシャトル織機。
染め~縫製まで一貫して岡山で行っているとのこと。

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股上は深めで、裾は緩やかにテーパードしています。
ベルトループ、シンチバック、サスペンダーボタンの全部盛り。
サスペンダーボタンは腰裏に配置されているので後ろからは見えません。

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非常に個性的なフロント。
皆さんは、まずどこに目が行きましたか?

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前身頃の持ち出し部分は食い込む形のデザイン。
これはボタンや生地に掛かる負担を考慮して…とのことです。
クロッチリベット付き。
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フロントボタンは3つで3色。
削り出しの手付けナットボタン。

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裏から。
後見頃のテングもトラウザー仕様でテーラー感がありますね。
前身頃と後見頃の端はパイピング処理されています。

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全てオルゲイユの刻印入りオリジナルボタン

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ボタンを留めるとこんな感じ。
各所の刺繍糸は空環仕上げのように長く伸ばして切ってあります。
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セルビッジ付きコインポケット
位置が高くて、生地は横使い。凝ってますね。
フレンチっぽい何とも言えないラウンドや細幅の丁寧な縫製が本当に上品で優美です。

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ポケットは見返し縫い。
スレーキはヘリンボーンです。

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引っ張り出してみましたが、あまりこういう見方はしませんね。
洗い込むと毛羽立ちそうな感じのネップ感です。
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スレーキを裏から。ここはシンプルです。
ちょっと茶色っぽいベージュ色ですね。

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後ろも糸が細いのでお上品です。
鼻の高いフランス人の顔のように見えますね。
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左右のバックポケットもUSものにはない雰囲気。
剝き出しリベットは股と同じもの。ステッチとタブは無し。
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裏から見ても刺繍に目が行きます。

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バックヨークとシンチバックとセンターベルトループ
細くて見づらいですが、センターは左上になります。

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バックヨークの巻き縫い部分はパッカリング出るのかな。
ワンウォッシュ済でこんな感じなので厳しいかもですね。
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シンチバックはラウンドタイプ
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センターセットのセンターベルトループ
この細さで乗せてカンヌキ留めはさぞ大変でしょう。

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他では見ないような凝った付け方です。

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背中側のサスペンダーボタンがある辺りのアップ。
上はシングル、下はチェーンステッチの上にシングル糸。
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裏返しての全体撮影
横糸が茶色い(茶綿?)ため、こういう色になっています。

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サイドステッチの長さ。
糸はすべてイエローステッチが色落ちしたような色。
タテ落ちに期待できそうな生地ですね。
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インシーム、アウトシーム、チェーンステッチ

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ユニオンスペシャルによるチェーンステッチと空環仕上げ
私には裾が空環仕上げなのは新鮮で…良いですね!

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セルビッジは前述したとおりオレンジ色。
耳も茶色いです。耳幅は標準的。

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もちろん、こっちが股側です。
かがり縫い…で合ってますよね?

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山羊革パッチはLotナンバーの刻印はなし。
ワンウォッシュ後に、ベルトを下に通せる形で縫い付けられています。
パッチが可愛くないものはあまり買おうと思わないので、私にとっては重要です。
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隣のサイズタグ。W33を購入しました。
裏には誇らしげにMADE IN JAPANのプリント。

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腰裏にはテーラーメイド風のネームタグ
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洗濯タグ
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購入時に付属したタグ
中には大小1つずつのスペアボタン入り。

…という感じで、長かったですかね。

短いと商品販売ページと変わらないので頑張ってみました。

販売が終了するとそういう情報って消されますし。

 

「ボタンの取り付け方もそれぞれの箇所で力の掛かり具合をもとに取り付けられており、よく見ると付け方が異なる」とのことなので確認しましたが、足付きの付け方とそうでないパターンは確認できました。

ボタンごとに糸の色も合わせて変えてありますし、他にも細かくあるかもしれません。

購入の決め手

結論から言えば、いつもの5ポケジーンズに飽きて来た所で見た、テングや削り出しのナットボタン、ピッチの細い縫製、綺麗なシルエット、コインポケット…などなど、ディティール満載の一本に出会って一目惚れしました。

もっと言えば、太ってほとんどのパンツが履けなくなったため、新しいパンツを探していました。また、今回は絞りが聞いていて、サスペンダーで吊るして履けるものにしたいと考えていました。

 

本当は少なくともデニム地以外のパンツ、シルエットを考えるとフリーホイーラーズのウォバッシュパンツ辺りかなと考えていたのですが、商品はもちろん、ふらっと入ったお店の店員さん(マリジュアン表参道店店長の丸山さん)の人柄に惚れて買ってしましました。完全に衝動買いです。

決して安い買い物ではないので、お店を出てからも衝動買いで決めて良かったのか、今回もデニム生地で良かったのか、以前に24回染めの15oz生地で苦戦したダルチとまた戦うのか…など。後悔しないだろうかと不安にはなりました(笑)

 

ただ、マリジュアン表参道店の雰囲気(いい意味でダルチのウルトラマンキン肉マンコラボのようなジャンキーさがない雰囲気に感じました。)やたくさん商品を紹介してくださったお人柄の良さ。振る舞いの素敵な笑顔や上品な嫌味のなさ。それが買わせたのかな、と思うとありと思っています。

関東で通えるお店が一つできたのがとても嬉しいです。

さいごに

いかがだったでしょうか。

ワーク系に興味を持ったキッカケは、FADED BLUEを運営していらっしゃる百さんのinstagramを見ていて良いなと思ったことで、ブログやインスタを何度も読み返しているのはもちろん、ブログ作りでも大変参考にさせていただいています。

ということで、今回は、百さんの購入レビューを参考に書いてみましたが、すごい量ですね。写真だけでなく文字数も結構な量になりました。

 

しばらくは、こちらとロデオ・アンクルをメインで育てようと思いますが、1066の次回の紹介は洗濯後なので、かなり先になると思います。

コインポケットには今週発行された新500円玉でも入れて育てますかね。

 

新しいベルトも10月から導入しましたので、次回はそちらをご紹介致します。

 

デニム育成記録の次回はこちら